からっ風に吹かれながら走る「日本最古の電車」デハ101!(群馬県前橋市・桐生市)


群馬県前橋市の中心部・中央前橋駅と、桐生市の西桐生駅の間25.4kmを結んで走る私鉄・上毛電気鉄道。そこには「生きた化石」とも言うべき、日本最古の電車が今でもイベント用で走っています。

その電車の名前は「デハ101」号車。「日本最古の電車」に相応しくチョコレート色に塗られており、その風格は抜群です。この電車が誕生したのが1928年(昭和3年)の上毛電気鉄道開業の時であるから、まもなく御年80歳を迎えることになります。

大胡電車庫にて撮影した、上毛電気鉄道デハ101号電車です。こちらは西桐生寄りの前面で正面3枚窓の非貫通式になっています。「貸切」のヘッドマークがカッコいいですね!

同じく大胡電車庫で撮影したデハ101号電車の中央前橋寄りの前面です。こちらは貫通扉があるのが特徴です。「群馬県近代化遺産 デハ101のヘッドマークが付いていました。

このシリーズの電車は合計6両が製造され、長年にわたって上毛電鉄の主役として活躍してきましたが、老朽化により仲間は引退したり、車体の更新改造を受けたりしてきました。

その中でデハ101と104は、当時走っていた貨物列車や工事用の列車を牽引する「電気機関車」としての役割をも果たし、平成の時代にまで現役として活躍してきたのです。

デハ104号車は1997年(平成9年)に長期休車の後に廃車となりましたが、幸運にも解体は免れて、現在では大胡電車庫の中に静態保存されています。塗装は、かつての上毛電気鉄道標準色の「カラシ色」に塗られています。年に数回の車庫イベントの時には、車内も公開されます。

デハ101号車は何回か塗装変更はありましたものの、登場時の姿そのままで活躍し、塗装も製造当時の「チョコレート色」一色に復元され、工事用列車の機関車や、イベント列車として活躍し、現在に至っています。またその歴史が認められ、現在では「群馬県近代化遺産」にも登録されているほど。

デハ101に乗ってきました!

そのデハ101号電車に、機会があって乗る事が出来ました。出発駅となる大胡駅に集合し、電車を待ちます。

上毛電気鉄道・大胡駅です。ここには駅の他、電車庫や変電所もあり、いわば「上毛電鉄の中枢駅」です。この駅舎は、電車庫や変電所などと共に「国の登録有形文化財」として登録されているほどです。これだけでいい被写体になりますね。

やがて「ウイ~ン」と吊り掛けモーター独特の重厚音を響かせて、デハ101号電車がやってきました。

現在の上毛電鉄の主戦力である700型電車(元・京王井の頭線3000系)と並んだデハ101号電車です。まるで「おじいちゃんと孫が語らっている」様な姿ですね。

ドアが開き、車内に案内されました。

「うわー、こりゃすごいや!」

「これぞ、レトロ電車!」

一緒に乗った人が、思わず声を上げた程でした。その車内はニス塗りで復元されており、つり革も木製という当時ならではのこだわりです。このレトロさ、今の鉄道車両では真似するのが難しい位の出来ですね。

また車内の吊り広告も、昭和時代に出されていたと思わせるものが再現されていました。

「神戸 川崎車輌会社 昭和参年」の文字が輝く製造銘板です。このデハ101号電車は、日本国内で「現役として動く鉄道車両」の中では日本最古の部類に入ります。

ドアが閉まり、いよいよ出発進行です!運転台の機器も今とは違ってアナログなため、電車の運行に当たっては、運転士の経験と勘がものをいう電車です。

速度が上がっていきますと、吊り掛けモーターの唸る音も最高潮になり、鉄道ファンにとっては最高の雰囲気になります。モーターの振動が床下から伝わってきて、足がしびれる程ですが、このモーターの唸りこそが、鉄道ファンの心を魅してやまないのです。

「この電車のモーター音、ガキの頃に乗った電車そのものだよ!」

乗り合わせた、50代ぐらいの男性の方がそうおっしゃっていました。確かに今、このような吊り掛けモーターの音は、路面電車でもなかなか聞くことが出来なくなっています。関東地方で吊り掛けモーターの電車が現役で走っているのは、ここ上毛電鉄以外では都電荒川線の7000形、江ノ電の1000形電車位になってしまいました。

桐生市側の終着駅・西桐生駅です。JR両毛線の桐生駅までは徒歩5分の道のりです。この伝統ある駅舎は、上毛電鉄開業当時からの駅舎で「関東の駅百選」にも指定されたほどです。駅前にはコンビニ(セブンイレブン)があるので、車内で飲むドリンクを買う時などには便利です。

沿線では、どこかでこの電車の運行情報を聞きつけたファンや、沿線の住人たちが、カメラやスマホを向けていました。そのファン達に手を振るかのように、デハ101号電車は吊り掛けモーターの強い唸りを響かせて、からっ風の吹く赤城平野を走っていました。

デハ101号電車を貸し切る事が出来ます!
このデハ101号電車は、工事用列車、イベント列車などの他、グループや個人で貸し切ることも出来ます。コースは、車庫のある大胡駅~中央前橋駅~西桐生駅~大胡駅というコース(大胡駅~西桐生駅~中央前橋駅~大胡駅というコースも可能)で、1乗車100,000円です。

ただ乗って、モーター音を鑑賞するのも良し、車内で生ビールを味わう「ビール電車」として走らせるのも良し、など、方法はさまざまです。

この電車を貸切で運行しますと、特製の記念乗車証がプレゼントされる他、国の「登録有形文化財」に登録されている大胡電車庫の見学も出来ます。

こちらが大胡電車庫です。700型電車と、デキ3021号電気機関車が並んでいます。この風景、鉄道模型のレイアウトとして再現したくなりますね!

[貸切列車連絡先]総務部 貸切担当 TEL:027-231-3597

また、事前の予約が必要であるが、大胡電車庫の見学のみも出来ます。

[車庫見学連絡先]上毛電気鉄道本社 TEL:027-231-3597

イベント列車の運行情報などは・・・・

上毛電鉄ホームページ

「北海道三大夜景」藻岩山へ、ロープウェイとミニケーブルカーで!(北海道札幌市)


一般的に「北海道三大夜景」と言われているのが、札幌・藻岩山、小樽・天狗山、函館・函館山の三つです。中でも札幌の藻岩山は、標高531mと山の高さとしては高くない方ですが、自然に囲まれているのが特徴です。最近では、神戸、長崎と並んで「日本新三大夜景」という称号まで与えられたそうです。

この藻岩山はロープウェイの他、中腹駅まで登ることのできる「観光自動車道」(冬季は通行止)、さらに山上まで登ることのできるケーブルカー「もーりすカー」など、乗り物の要素にも恵まれています。

ススキノから市電に乗って「ロープウェイ入口」電停で下車します。その後、すぐ近くのシャトルバス乗り場から無料バスに乗ること5分でロープウェイの山麓駅に到着します。このバスは「地球にやさしく」ということで、バイオディーゼル燃料を使用しているのが特徴です。

バスを降りますと、エレベーターで4階にある藻岩山ロープウェイの乗り場へ向かいます。あたりを見まわすと、いるのはカップルと外国人のグループ客ばかりで、私みたいな「一人旅」は全くいませんでした。夜景の時になると、客層が変わるのかなと感じました。

ケーブルカー「もーりすカー」とセットになった往復のチケットを購入し、ロープウェイ待ちの行列に並びます。あまりの行列の長さに2便待つような感じで、ようやく乗車できました。 続きを読む 「北海道三大夜景」藻岩山へ、ロープウェイとミニケーブルカーで!(北海道札幌市)

「京王れーるランド」に展示されている電車のその後!(画像あり)


京王電鉄動物園線の多摩動物公園駅敷地内にある、ミニ鉄道博物館「京王れーるランド」に行ってきました!早速、気になる展示をみて行きましょう。 続きを読む 「京王れーるランド」に展示されている電車のその後!(画像あり)

伊豆急下田駅前からパワースポットへ向かうロープウェイ!(静岡県下田市)


東京駅から、伊豆急行直通の特急電車「踊り子」号に乗ること2時間40分。終着駅・伊豆急下田駅前に近づくと車窓左手に、標高約200mの寝姿山が見えてきます。その姿は、山の姿が「ご婦人が寝ている姿」に見えることから付けられたと言います。確かに走っている列車の車窓から見ていますと、ご婦人の寝ている姿に見えてくるので、いいネーミングですね!

その寝姿山へ伊豆急下田駅前から案内してくれるのが、「下田ロープウェイ」です。このロープウェイが開業したのは、1961年(昭和36年)11月1日のことで、伊東~伊豆急下田間を走る伊豆急行線の開業に先がけること1か月前の事です。このロープウェイは伊豆では、古い部類になります。 続きを読む 伊豆急下田駅前からパワースポットへ向かうロープウェイ!(静岡県下田市)

「赤い電車」を眺めながら、シュラスコや美味しい料理が食べ放題!(北海道岩見沢市)


道央自動車道・岩見沢インターチェンジより車で6.5km、約10分。遠くに赤い電車の目立つ建物に着きます。このファームレストラン「大地のテラス」は、上幌のすこやかな棚田のお米や野菜を、四季の田園風景を楽しみながらゆったりと、というコンセプトのもと、2015年(平成27年)7月20日にオープンしました。

店内は明るく、ビュッフェ台には地場産野菜をメインとしたお料理やサラダバー、自社生産のブランド米「おぼろづき」「ゆめぴりか」を使った白い炊き立てご飯や日替わり炊き込みご飯が所狭しとたくさん並んでいます。思わず、どれから食べようか迷ってしまう程です。

こちらがサラダバーです。自家製野菜をたっぷりと使った新鮮な生野菜がいっぱいでした!ここの野菜は一味違うせいか、野菜嫌いのお子さんでも喜んで食べてしまう程の美味しさだそうです。

まずはドレッシングなしで、「素材そのもの」の味わいを食べてみたいものですね!そこで人参を、何もつけずに食べてみましたが、噛めば噛むほど「自然の甘み」が出てきていました。新鮮なとれたて野菜だからこそ出来る贅沢といえるでしょう。

またデザートのスイーツも、自家製の米粉で作られているこだわりだそうです。こちらの方はあまりの美味しさにパクパク食べてしまい、写真を撮り損ねてしまいました。

メニューはお昼が、通常のランチバイキングと、シュラスコ食べ放題の付いたバイキングの2コースで、夜はシュラスコも食べ放題になるディナーバイキングになります。シュラスコ食べ放題をオーダーすると、目の前で豪快にお肉を切り分けてくれます。それが太っ腹なことに食べ放題!思わず生唾を飲んでしまうほどです。

シュラスコなしの通常のランチバイキングでも平日限定で、「シュラスコお試しプレート」という1皿があります。お一人様1皿限りで540円です。お肉の種類は日替わりで、この日は豪快に切り分けられたビーフ、ローストポーク、スパイシーソーセージの三点盛りでした。

お店の外の方を見ますと、どことなく懐かしい「赤い電車」が停車しているのが見えます。これはもう、間近で見てみたいと思い、お店の外に出てみることにしました。

果てしない大空と、広い大地のその中に「赤い電車」がいました。これだけで、とても絵になりますよね!思わず、北海道出身の歌手・松山千春の名曲「大空と大地の中で」を唄いたくなります。電車の向こう側には、どこまでも続いていそうな地平線と、山々が広がっていました。お店の外に停車している「赤い電車」は、かつてJR北海道の函館本線、千歳線、室蘭本線を走っていた711系電車です。この電車は1967年(昭和42年)、当時の国鉄が札幌近郊での電化開業に合わせて登場させたのが最初です。普通電車はもちろんのこと、函館本線の急行「かむい」号や「さちかぜ」号としても使用され、中でも急行「さちかぜ」号は札幌~旭川間ノンストップ運転で走り、評定速度は時速85.5kmと当時の特急列車もびっくり仰天の韋駄天走りでした!

長い間、北海道の顔として走ってきたこの711系電車も、老朽化には打ち勝つ事が出来ずに2015年(平成27年)に完全引退となりました。この電車が引退するに当たり、この形の電車が好きで是非とも保存したいと考えていたこのお店(農場)のオーナー氏が、クラウドファンディング(ネットでの募金公募)を行い庭に実現させたのが、この711系電車2両編成なのです。

小さいながらもプラットホームと駅長室が設置されています。駅長室は、この農場の看板犬のおうちのようです。ホームには、JR北海道各駅のものと同じ駅名板が再現されています。

ここの駅名は「あぐり」駅。お隣の駅は「たいが」駅と「だいち」駅です。細かいところにまで、オーナー氏のこだわりと、電車への思いが伝わってくるかのようでした。

営業時間中は、車内に入ることも出来ます。厳寒の北海道を走ることもあって窓は二重窓です。車内は急行列車、普通電車両方に対応できるように、固定式クロスシート(ボックス席)とロングシート(ベンチ席)が両方備わったセミクロスシートになっています。

この電車の車内は、イベントスペースとして活用されています。今回訪ねた時は、もう一方の車両でオーナー氏が何やら講演会を行っていました。このように電車を通じて、様々なイベントを行ったり、北海道の鉄道の歴史の1ページを語り継いでいくようにしていく方針だそうです。

 

お店の窓からこの2両の赤い電車を見ていますと、今にもこの2両の電車が北海道の大自然の中を走りだしそうな感じになります。車体の赤色と、空の青や畑とのコントラストが美しく、この電車を畑の真ん中に置いたオーナーさんのセンスに感服し、思わずカメラのシャッターを何枚も切っていました。

北海道へ旅した時、いつも乗車していた711系電車。多くは廃車解体されましたが、この農場のオーナー氏が2両、クラウドファンディングにて入手して、直営レストランの目玉として畑の中に展示した、という事を鉄道関係のネットニュースで知りました。それを知って、是非ともこの大地の中の711系電車を見てみたかっただけに、念願が叶って良かったです。ただ、電車で行くのは厳しいですので、レンタカー、マイカーでのご来店をおすすめします。

711系電車は現役としては引退しましたが、お店のマスコットとしていついつまでも活用され愛されて欲しいものですね!

【お店データ】

◆所在地:北海道岩見沢市栗沢町上幌2203

◆電話番号:0126-33-2020 

◆営業時間:ランチ  11:00〜15:30(L/O 14:00)、 ディナー 18:00〜21:00(L/O 19:00)

※ディナーは予約制となっています。

◆アクセス:岩見沢インターチェンジから約6.5㎞ 10分10名以上の団体さんは、岩見沢市内より送迎バスがあります。)

◆駐車場:40台駐車可能です

「大地のテラス」WEBサイト