「ハマの市電」のすべてが分かる博物館~横浜市電保存館(神奈川県横浜市磯子区)


1972年(昭和47年)3月31日に全線廃止となった横浜市電。
かつての滝頭車庫の跡地に翌1973年(昭和48年)に開館したのが、横浜市電保存館です。その後幾度かの建て直しや改装を経て、今年2017年1月末にリニューアルオープンしました!

館内には横浜の町を走ってきた7両の市電車両が展示されており、停留所標識や線路の敷石なども当時のままに再現されています。今回のリニューアルで追加された歴史展示コーナーでは「横浜の発展と交通」をテーマに、横浜の歴史、交通史を学ぶ事が出来ます。

それでは、展示されている車両たちをみて行くことにしましょう!

*523号電車
1928年(昭和3年)に一気に60両が導入された、戦前の横浜市電を代表する単車です。1969年(昭和44年)まで現役として活躍しました。この保存館では、登場当時の姿に復刻されて展示されています。車内も木目調で、昭和初期の電車にピッタリですよね!*1007号電車
1928年(昭和3年)に20両が導入された、横浜市電初のボギー車です。真ん中のドアの幾度かの改造を経て、1969年(昭和44年)まで活躍しました。塗装は横浜市電末期の「クリームに青帯」塗装となっています。

*1104号電車
1936年(昭和11年)に5両が導入された中型ボギー車です。登場当時は車内にクロスシートを3脚ずつ設け、「ロマンスカー」として活躍しました。1967年(昭和42年)にはワンマン改造され、市電最後の日まで活躍しました。

*1311号電車
戦後の1947年(昭和22年)に輸送力強化のため、30両が導入されました。ドアの配置が特殊で、最後の「ツーマン車(車掌さんが乗務する電車)」となった電車です。1971年(昭和46年)に廃車されました。

*1601号電車
800型電車の代替として、1957年(昭和32年)に導入された最後の新型中型ボギー車です。中央のドアが4枚折戸となっているのがポイントで、バスの様に乗降口が前と中間に集約されているのが特徴です。

*1510号電車
1951年(昭和26年)に20両が導入されました。スマートな流線型で台車に防震ゴムを取り入れ、乗り心地も工夫されています。1972年(昭和47年)の横浜市電最後の日まで走りました。

それでは、他の施設も見て見ることにしましょう。

*休憩コーナー
無蓋貨車10号車の前は休憩コーナーとなっており、休憩や飲食に利用できます。お弁当持参の方は、ここで食べましょう。飲み物、軽食、アイスクリームの自動販売機があります。

*歴史展示コーナー
横浜市電を中心とした横浜の都市交通の歩みを、都市横浜の成り立ちと重ねながら紹介しています。ちょっとした「お勉強の時間」ですね!

*鉄道ジオラマ
横浜の街を背景に、地下鉄、私鉄、JRのOゲージ鉄道模型が縦横に走っています。また、昭和30年代の横浜を背景に市電の模型車両も走っているのも特徴です。1日に数回、運転実演がありますが、一部の車両はコイン式で運転も出来ます。

*市電シミュレーター
3Gで再現された横浜の街の中を走る市電の運転体験が出来ます。無料です。

*吉村コレクション
会社社長だった故・吉村栄氏がおよそ40年かけて制作、収集していたOゲージの鉄道模型コレクションを展示してあります。生前には鉄道模型の大レイアウトを市内に保有し、子供たちを集めて運転していました。蒸気機関車43両をはじめとする各種車両は「子供たちに夢を」という故人の遺志により、横浜市に寄贈され展示されています。

【博物館データ】同館ホームページ

〒235-0012 神奈川県横浜市磯子区滝頭3-1-53  045-754-8505
*開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)

*休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日。尚、春休み・夏休み・冬休み期間中は無休)、年末年始(12/29~1/3)

*入場料 高校生以上 300円・3歳から中学生 100円

尚、Suica、Pasmoなどの交通系ICカードで市営バスを利用して来館、もしくは「市営バス1日乗車券」で来館の場合は、高校生以上200円、3歳から中学生50円になる。

【アクセス】

*横浜市営地下鉄「吉野町」駅から市営バス113系統磯子駅行き・156系統滝頭行きで約7分、「滝頭」下車徒歩3分

*横浜市営地下鉄「阪東橋」駅から市営バス68系統・102系統滝頭行きで約10分、「滝頭」下車徒歩3分

*JR「根岸」駅から市営バス21系統市電保存館行き・78系統磯子駅行き・133系統上大岡駅行きで約7分、「市電保存館前」下車すぐ