眼下に須磨の海岸線を一望できる駅~山陽電気鉄道・滝の茶屋駅


神戸三宮駅から阪急電車もしくは阪神電車に乗って、山陽電車へ直通。須磨浦公園駅を出ますと、電車は須磨の海岸線に沿って走ります。やがて到着する駅は滝の茶屋駅。山陽電車の各駅の中でも一番「海に近い駅」として知られています。

この駅名の由来ですが、駅の西に滝がかかっており、江戸時代にはこの滝が直接海に落ちていました。この滝は当時数少ない、船用の真水の水場であり、その上の古山陽道に茶屋があったとされています。ちなみにこの滝は、万葉集で志貴皇子(しきのみこ)に詠まれている

「岩ばしる 垂水の上の さわらびの もえいづる春に なりにけるかも」

「垂水(=滝)」の地名の元になったものといわれています。

下り線のホームからはJR神戸線(山陽本線)を挟んで、須磨浦の海岸線を一望できます。運がいいと、この様にJR神戸線(山陽本線)と海岸線を絡めた写真を撮影することが可能です。

天気がいいと、彼方に明石海峡大橋と淡路島を望むことができ、思わず途中下車してのんびりとしてしまいそうです。

かつては天然の海岸線が広がっていましたが、現在では埋め立て地になってしまいました。それでも、青い海を眺められるという点では、昔も今も変わりはありません。この駅の雰囲気、東日本で言えば江ノ電(江ノ島電鉄)の鎌倉高校前駅に似ていると思うのは私だけでしょうか?

新開地、神戸三宮方面の上りホームには、地元の中学生が描いた壁画が飾られています。1枚は虹と海と電車を描いた、夢のある画像です。

もう1枚は「海底を走る山陽電車」となっています。明石のタコも描かれており、どことなくほのぼのとする壁画ですね。電車待ちの時間も退屈にならないです。

台湾ラッピングの5000系による「直通特急」梅田行きが、滝の茶屋駅を出発していきました。ライバルであるJR神戸線(山陽本線)「新快速」とは、互角の勝負ですね!

乗り心地の悪さが人気!須磨浦山上遊園(兵庫県神戸市須磨区)のカーレーター


神戸から山陽電車に乗り、「須磨浦公園」駅で下車。ここには山陽電鉄グループの遊園地「須磨浦山上遊園」があります。そこへは、幾つかの乗り物に乗り継いで行きます。


最初に乗るのは、須磨浦ロープウェイです。須磨浦ロープウェイには紅白それぞれ1台ずつのゴンドラがあり、白い方が「うみひこ」、赤い方が「やまひこ」の名前があります。開通したのは1957年(昭和32年)のことですから、今年(2017年)で60周年の還暦を迎えることになります。ちなみに現在のゴンドラは三代目で、2007年(平成19年)にデビュー。須磨浦公園駅から約3分の空中散策で、山上駅へ。眼下には須磨の海岸線や、周囲の山々を一望することができます。


山上駅から回転展望閣までは、全国唯一の「カーレーター」で移動することになります。こちらは、車の「カー」とエスカレーターの「レーター」を組み合わせた造語で、全国唯一の「動く登山道」として、1966年(昭和41年)3月18日に開業しました。開業当時はゴンドラが44台ありましたが、現在では18台で稼働しています。

 


従来のベルトコンベヤーやエスカレーターと違い、斜面等で速度を変えられる
システムとして1960年頃に開発されました。斜距離91m、勾配25度の斜面を2分20秒で登る事が出来ます。かつては滋賀県の「びわ湖バレイ」にもこの「カーレーター」があったが、1975年に廃止されたため、この「須磨浦カーレーター」が全国で唯一の存在となってます。


この「カーレーター」の最大のウリは「乗り心地の悪さ」。その乗り心地の悪さが、どれ程のものであるか知りたかったので早速、乗ってみることにしましょう。ターミナルは、テニスのラケット状になっており、上から下ってきたゴンドラが一周する形になっています。


係員に「このバーにしっかり掴まってください!」と言われて乗り込みます。
出発すると、ガタガタといきなり強い揺れ。これから山を登っていくのです。登
っている間ではそう揺れは感じないが、ターミナルを出発するときと到着するときは、斜面から水平面に変わるため、強い揺れを感じます。ちなみに運転速度は、乗降場部分25m/分、中間部40m/分。

同遊園HPでも「体調の優れないお客さま、また、妊婦の方は平行してあるハイキングコースをご利用ください」と謳っているように、揺れはすごかったです。でも、その揺れこそがこの「須磨浦カーレーター」の最大の売りで、NHK「ブラタモリ」でも紹介されたほどです。

 


終点はテニスのラケット状になっており、左側から降りることになります。降りる際は、しっかりとレバーを握りましょう。


上から見たカーレーターの外観です。下の方に見えるのは、須磨海づり公園です。

この「須磨浦カーレーター」の終点には、六角形のビア樽の形をした三階建ての「回転展望閣」があります。


1階は無料の休憩室となっており、須磨浦や全国各地のロープウェイに関する資料が展示してあります。また、今となっては珍しく懐かしいジュークボックスも現役で稼働しており、1曲100円で70~80年代の曲を聴く事が出来ます。私が行った時も、懐かしの音楽を聴きながらくつろいでいた人がいました。


2階は、家族で楽しめるゲームコーナーとなっています。お子様向けのゲームの他、幼児向けの室内遊具などがあります。中でも、これまた昔懐かしいインベーダーゲームが5台、今でも現役で稼働しています!

ちなみに3階には、回転喫茶「コスモス」があります。飲食代の他に大人100円、小学生50円の入場料がかかります。喫茶を楽しみながら、45分間で360度1回転するようになっています。天気のいい時は神戸方面や淡路島や明石海峡大橋はもちろんのこと、関西空港方面まで一望することが可能です。


それでは、今度は観光リフトで山上遊園を目指すことにしましょう。回転展望閣(鉢伏山)のせっつ駅と山上遊園(旗振山)のはりま駅を結ぶ、1人乗りの観光リフトで所要時間4分15秒。秒速1mの1人用リフトで、のんびりと進みます。


このリフトは、動いている途中で、旧摂津国と旧播磨国の国境を越えるのが特徴です。リフトから見える明石海峡大橋の風景が最高でした。またまた、リフト沿いにハイキングコースもあり、15分程度で並行して歩くことが可能となっています。

この山上遊園には、ふんすい広場、バーベキューコーナー、サイクルモノレール、ミニカーランドがあり、お子様連れに最適なところです。


こちらがサイクルモノレールです。海に突き出すように線路があるので、ちょっとスリルのある空中散歩です。


ミニカーランドです。アンパンマンや各種キャラクターのコイン式ミニカーが揃っています。

季節を通じて、様々なイベントを行っていますので、皆さまもお出かけになられてみてはいかがでしょうか?

【アクセス】山陽電鉄「須磨浦公園」駅下車すぐ。

【料金】山上遊園へ来訪の場合は、ロープウェイ、カーレーター、回転展望閣、観光リフトの代金が全てセットになった「往復割引回遊券」の方がオトクです。

*往復割引回遊券(観光リフトあり)大人1,800円、小児1,350円

*往復割引回遊券(観光リフトなし)大人1,200円、小児750円