【駅弁】熱海の味覚のフルコース!東海道本線・熱海駅「熱海来福幕の内弁当」



皆様、おはようございます。「てつきち」です。このページも、せめて週に1回は書いていきたいと思います。前回のこのページでは、東海道本線・静岡駅の幕の内駅弁を取り上げて、かなりの反響がありました。今回は熱海駅でゲットした、熱海の味満載の幕の内弁当のお話を紹介したいと思います。

その名前は熱海来福幕の内弁当」で、小田原に本社のある東華軒さんが作っています。掛け紙には来宮神社や大湯間歇泉、熱海梅園、貫一お宮像など熱海の名所が描かれています。熱海への旅気分を、否が応でも高めてくれますね!

気になるその中身ですが、熱海の特産品や熱海ゆかりの品々で一杯でした。東華軒特製の鶏そぼろに始まり、金目鯛の照り焼き鳥の唐揚げ橙酢和えちくわの梅肉揚げ野菜の煮物百合根添え白玉団子麦こがし掛けなどなど。橙、百合根、麦こがしは毎年7月の「来宮神社のこがし祭り」にちなんだものです。

他にも熱海梅園に因んだちくわの梅肉揚げに、伊豆の近海で水揚げされる金目鯛の照り焼きが入り、熱海のいいとこどりの幕の内駅弁です。

発売箇所は、熱海駅の改札口を入ってすぐの駅弁売店か、駅ビル「ラスカ熱海」1階の駅弁売店で購入することが出来ます。

掛け紙も中身も熱海らしさで一杯のこのお弁当、皆様も熱海御来訪の折には是非いかがでしょうか?

【駅弁】東海道本線一美味くておススメ!静岡駅の「幕の内弁当」


皆様、こんばんは。「てつきち」です。2月も下旬になり、静岡県の伊豆半島では早咲きの河津桜のたよりが聞こえてくるようになりましたね。

今日の話題は、静岡駅の幕の内駅弁(830円)のお話です。静岡駅の駅弁では以前「鯛めし」の事を取り上げたことがありますが、その時に静岡駅の幕の内駅弁が美味しい、というお話をほんの少ししました。そして先日、静岡駅を通る機会があったので、その静岡駅の幕の内駅弁(830円)を食べてきました。

お弁当自体はオーソドックスな幕の内弁当で、「駅弁三種の神器」と言われている焼き魚、カマボコ、卵焼きのいずれも揃っています。他にもチキンカツや、静岡駅ならではの「わさび漬け」まで付いています。カマボコにわさび漬け、最高の組み合わせですね!

この駅弁の美味しいところ、それは「御飯が美味しい」ことです!御飯の粒がしっかりとしており、炊き立てのご飯を詰めました、という仕事が伝わってくるかのようでした。炊き立てのご飯を使った駅弁と言えば、「鯛めし」の事を取り上げた時にも書きましたが、かつて東京から大垣に向かっていた夜行普通電車375M、通称「大垣夜行」の事を思い出します。

夜行運転のため、確か沼津駅から豊橋駅までは主要駅にのみ停車する快速運転でしたが、貨物列車退避と時間調整のため下りの375Mはかなり長時間、静岡駅で停車していました。

するとそこへ、「べんとー、べんとー」と駅弁の立ち売りさんが。東京駅や品川駅で5時間近く並んでやっと座った「大垣夜行」。そろそろ小腹が空く頃です。そこへ駅弁を売りに来たものですから、皆デッキに出たり、窓を開けたりしてお弁当を買いました。

この駅弁は普通の「幕の内駅弁」でしたが、列車の時間に合わせてご飯を詰めてくれていたので、御飯がホカホカと温かったことに感激したことを今も覚えています。定期の375Mと、「青春18きっぷ」シーズンに運転された臨時9375Mの時には、この静岡駅のお弁当を夜食に食べるのが楽しみでもありました。

後に「大垣夜行」は全車座席指定の快速「ムーンライトながら」号になり、165系から窓の開かない373系となりました。そして快速「ムーンライトながら」号も「青春18きっぷ」シーズンのみの臨時運行になったため、この静岡駅の深夜の駅弁立ち売りも昔語りとなってしまいました。

東京駅から東海道本線を普通電車で旅すると、途中の駅で様々な駅弁に出会えますが、今までは「地の味を活かした特殊駅弁」にばかり目が行っていました。一回、普通電車の乗り継ぎで東京から名古屋まで行き、幕の内駅弁を食べ歩く旅なんていうものもしてみたいものです。東京駅の幕の内の次は、横浜駅の「シウマイ御弁当」、それから大船駅、小田原駅、熱海駅、と食べ歩き。「青春18きっぷ」シーズンにでも実行してみようかな!

【名物駅弁】東海道本線・静岡駅「鯛めし」


皆様、こんばんは。「てつきち」です。関東地方も遂に梅雨入りしたみたいですね。私の地元を走る京王井の頭線沿線には、多くの紫陽花(あじさい)の花が植えられ、目を和ませてくれます。また東松原駅のライトアップ、撮りに行こうかな。

今日も駅弁の話題で、本日ご紹介いたしますのは東海道本線・静岡駅の名物駅弁「鯛めし」です。

この駅弁、何と発売されたのは明治時代なのです!

その歴史を紐解くには、1889年(明治22年)にまで歴史を遡ることになります。この年、静岡駅が開業したのですが同時に市内で大火が発生してしまい、駅近くの市の中心部が殆ど焼けてしまうほどの火事になりました。現在、静岡駅で駅弁を発売している東海軒さんの前身である加藤弁当店の主・加藤滝蔵さんは、自分の店が燃えているのも物とせず、救命・消火活動に身を挺していました。そして呼吸器をやられ、病の床に伏せってしまいます。

加藤弁当店は焼け跡で営業を再開し、奥さんのかくさんが店を切り盛りしていました。出入りの魚屋さんは毎日、「滝蔵さんの見舞いに」とアマダイを数匹置いていきました。しかしこのアマダイという魚は、火を通すと身がボロボロに崩れてしまうので、お弁当の素材としては使用できませんでした。そこでかくさんは、このアマダイを甘く煮つけ、おぼろにして食べていました。

そんなある日のことです。鉄道の高官方が子供連れで滝蔵さんのお見舞いに来ました。しかし、その子供は偏食が激しかったのか、出されたご馳走に一向に箸を付けようとしませんでした。

そこで一計を案じたかくさんは、アマダイのおぼろを乗せたご飯を「たいのご飯だよ」と言って子供に食べさせたところ、子供は大喜びで食べました。これを病床で聞いていた滝蔵さんは、かねてから「子供でも美味しく食べられる駅弁は出来ないか」と考えており、かくさんと調理人の長谷川氏と共に、この鯛のおぼろご飯を何とか駅弁に出来ないか、と試作を重ねました。

滝蔵さんは弁当の完成を待たずに世を去ってしまいますが、かくさんや調理人の長谷川氏らの努力で1896年(明治29年)「鯛めし」が発売を開始しました。茶飯の上に鯛のおぼろ(現在は少し、白身魚が入っています)をのせたこの駅弁はたちまち東海道本線の名物駅弁となり、他の駅でも別の弁当屋さんによって売り出されるようになりました。

さて、静岡駅の東海軒のお弁当と言いますと、かつての東京発大垣行き375M普通電車、通称「大垣夜行」のことを思い出す方も多いのではないでしょうか。下り375M大垣行きは、午前2時前後に静岡駅に到着し、貨物列車の退避のためかなり長時間停車していました。

そこで「べんとー、べんとー!」と、幕の内弁当の立ち売りが行われていました。この「大垣夜行」の到着する時間に合わせてご飯を詰めていたため、あったかい幕の内弁当が食べられたのを今でも覚えています。

今は375M「大垣夜行」も、臨時快速電車「ムーンライトながら」号に変わり、青春18きっぷシーズンのみの運転となったため、深夜の駅弁の立ち売りも無くなりました。

今まで、全国各地の名物駅弁や幕の内駅弁を食べてきた私「てつきち」ですが、幕の内弁当の駅弁で一番美味しかったのは、この静岡駅で食べた幕の内弁当でした。この幕の内弁当のお話もまた、機会を改めてできたらいいなと思います。