小田急の新型特急ロマンスカー「GSE」を10倍楽しむ方法!


皆様お久しぶりです。「てつきち」です。ここの所、更新をサボっており気が付いてみたら11月も終わりになっていました。もう一つのブログの方は、1日1筆をモットーに毎日更新していますので、併せてご覧いただけると嬉しいです。このページも、せめて週に一度は書いて行けるよう努力いたします。

さて先日、撮影の仕事で箱根へと行ってきました。仙石原に1泊し、箱根ゴールデンコースや仙石原のススキなどを撮影してきましたが、帰りは、昨年秋にデビューしたばかりの小田急ロマンスカーの新車・70000形「GSE(Graceful Super Express)に念願かなって乗車することが出来ました!

箱根湯本駅の特急券発売窓口で、この「GSE」使用列車の空席がないか聞いてみたところ、展望席は売り切れだが一般席なら先頭の7号車に空席があるとのこと。すぐさま予約し、1番線ホームに向かいました。

1番線ホームには、新宿駅からの旅を終えてきた70000形ロマンスカー「GSE」が、折り返し運転に向けて車内清掃をしているところでした。

70000形ロマンスカー「GSE」のボディです。小田急ロマンスカー伝統のオレンジ色主体のカラーで、優美さを感じます。またこのロマンスカーは、展望席付きの過去のロマンスカーとは違い、連接車構造ではなく各車両が分かれたボギー車構造となっているのが特徴です。

車内清掃が終わり、いよいよ車内へとご案内といったところで耳寄りなアナウンスが流れました。

「只今から、1号車先頭部のところで撮影会を行います。参加ご希望の方は、1号車先頭部までお越しください。」

1号車の所では、家族連れなどが列を作っていました。車掌さんの帽子をかぶって、記念撮影ができるそうです。私も記念に1枚、撮影してきました。

それでは70000形ロマンスカー「GSE」の車内を見てみることにしましょう。

「GSE」の一般客室です。従来のロマンスカーに比べて、居住性などが向上していると言われています。見ているだけでゆったり感を感じます。

編成中4号車にある、車椅子スペースです。この部分は、リクライニングシートも1人掛になって、車椅子を接続できるようになっているのが特徴です。

4号車デッキにある、清涼飲料水の自動販売機です。最近では特急ロマンスカーでも車内販売営業休止の列車が多くなったので、有り難い存在です。でも、箱根特急ではやはり車内販売があると便利なものですね。

「GSE」の座席です。リクライニング角度は、従来の50000形「VSE」や60000形「MSE」よりも深めになっており、居住性が増しています。また、現在のニーズに合わせ、各座席に携帯電話充電用のコンセントが設置されているのが特徴です。

7号車の展望席です。定員は16名。従来の50000形「VSE」より窓は広めに作られており、展望の迫力が増してきます。特徴としては、荷物棚を廃止して各号車の車端部に「バゲージスペース(手荷物置き場)」を設置したことがあります。箱根行き特急、ということでインバウンド利用者も多いこの小田急ロマンスカーでは、便利な設備ですね。ちなみに中国語ではこの特急ロマンスカーの事を「浪漫特快」と呼んでいます。

7号車の展望席から見た車内です。展望室以外の客室も、天井の荷物棚がない分窓が広く取られているのが特徴です。これは列車の旅が楽しくなりそうですね!

私たちを乗せた特急ロマンスカー「はこね30号」は定刻に箱根湯本駅を出発しました。この車内では、携帯電話用のコンセントの他にもフリーのWi-fiがあります。外国人は、気に入るとすぐにFacebookやInstagram等のSNSで情報を発信してくれますので、この様なWi-fi機能も今では観光列車では標準装備となっています。これで車内から、リアルタイムの乗車リポートを発信することも出来ますね!

車内エンターテインメント「ロマンスカーリンク」です。お手持ちのスマホやタブレット、ノートPCなどで専用のページにアクセスすると、「GSE」車内限定のエンターテインメントを楽しめます。オーディオサービス、観光ガイド、鉄道ファン必見の小田急電鉄紹介ページ。中でも人気なのが、こちらの画面にもありますように運転席からのリアルタイムの展望画像を楽しめる、という点です。前展望、後展望両方切り替えることが出来、展望席で見るのと同じ風景を見ることが可能です。このサービス、今の飛行機のエンターテインメントサービスも顔負けの充実ぶりですね!

車内販売のロマンスカーアテンダントさんが回ってきましたので、コーヒーをオーダー。ビスケット付きで350円でした。小田急ロマンスカーのコーヒーは、豆からこだわっているので本格的な味わい。コーヒータイムも楽しくなります。これが一昔前でしたら、日東紅茶でした。私にとっては「日東紅茶」と言えば小田急ロマンスカー「走る喫茶室」のイメージがありましたので、ロマンスカーの中でのティータイムは旅への楽しみでもありました。

向ヶ丘遊園駅を通過した辺りで、車掌さんが7号車の展望室へとやってきました。

「間もなくこの列車は、多摩川の鉄橋を渡ります。運が良いと、羽田空港を離発着する飛行機や東京タワー、東京スカイツリーをご覧いただくことが出来ます。」

展望室には他のお客様がいらっしゃったので詳しい風景は見えませんでしたが、確かに彼方に東京スカイツリーらしき塔があるのが見えました。この様にお客様を楽しませよう、という小田急ロマンスカーの乗務員さんのサービス精神には脱帽ものです。

その後、代々木上原駅を通過して車窓左手に新宿新都心のビル街が見えてきた辺りで、間もなく終着駅・新宿に到着する旨告げた、最後の車内放送がありました。それはまた、この70000形ロマンスカー「GSE」に乗りたくさせてくれる様な、心温まる車内放送でした。

新宿駅に到着した70000形ロマンスカー「GSE」です。慌ただしく車内整備が行われ、折り返し「ホームウェイ81号」として片瀬江ノ島まで1往復の旅に出発していきました。

小田急ロマンスカーの運用情報(展望室付き特急のダイヤ)は、小田急電鉄ホームページから確認することが出来ます。皆様も、この楽しい70000形ロマンスカー「GSE」にて、箱根へお出かけになってみてはいかがでしょうか?

【惜別】さようなら小田急ロマンスカー7000形「LSE」車


皆様こんばんは、「てつきち」です。久しぶりの更新となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

今日、1980年(昭和55年)のデビュー以来38年間に渡って走り続けてきた、小田急ロマンスカー7000形「LSE」車が、定期列車としてはラストランを迎えました。私は仕事のため行けませんでしたが、新宿駅では当該列車に乗務する乗務員たちへの花束贈呈などのセレモニーが行われた模様です。

そこで本日は、今まで撮りためた7000形「LSE」の画像の中から、いくつかピックアップしてご紹介したいと思います。今回のトップ画像は、代々木上原駅で撮影したものです。

まずは箱根湯本駅で折り返し待ちの所を1枚。今年の箱根駅伝の応援に行くため、わざわざこの7000形「LSE」が使われる列車を選んで行きました。それが私の最後の7000形「LSE」乗車となりました。

箱根湯本駅駅前の歩道橋から撮影した編成美です。特徴ある風景で、何人かの同業者が撮影をしていました。

1987年(昭和62年)の元旦に走った正月特急「初詣号」です。この列車は新宿~片瀬江ノ島間を走り、いつもは普通列車しか停車しない参宮橋駅に臨時停車する列車でした。現在は「ニューイヤーエクスプレス」号と名前を変え、運転形態を変更して走っています。

一時は10000形「HiSE」車を意識した、この様な塗装で走った時代もありました。

それでは今度は7000形「LSE」車の車内も見ていくことにしましょうか。

新宿寄り先頭車の展望席です。3100形ロマンスカー「NSE」車の時は10席だった展望席が、この7000形「LSE」車では14席に増え、眺めも以前に比べて俄然良くなりました。

3号車と9号車に設けられた売店(喫茶コーナー)です。かつてはここが車内サービスの基地となっていましたが、サービス体系がシートサービスから一般のワゴンサービスに変わった事に伴い、小改造が行われました。

4号車と8号車に設けられた洗面台です。場所を確保するため、デッキに隣接するように作られているのが大きな特徴でした。

2007年(平成19年)7月、3000形ロマンスカー「SE」車誕生50周年を記念して、7004F編成が懐かしい旧塗装に塗り替えられ、後にもう1編成も旧塗装に変わりました。

そして新ロマンスカー70000形「GSE」のデビューで第3編成が運用を離脱して廃車解体、残る第4編成も70000形「GSE」の第2編成登場で引退となったのでした。

小田急ロマンスカーの歴史を振り返ってみますと、この7000形「LSE」はとても画期的な車両でした。それまでのロマンスカーは、停車駅が少なかった事から乗降用ドアは手動式、座席の回転も「走る喫茶室」のスタッフが担当していましたが、7000形「LSE」からは乗降用ドアも自動化され、座席の方向転換も自動化されて大幅な改革となりました。

また1955年(昭和30年)にデビューした2300形ロマンスカー以来、実に25年振りのリクライニングシートの採用も行われ、デラックスさをも感じさせてくれた特急車でした。中学生の時は、江ノ島特急「えのしま」号によく乗ったものですが、この7000形「LSE」が来ると、思わず小躍りしたものです!

考えてみれば7000形「LSE」は、小田急ロマンスカーの中では「特急列車時代を一番長生きしたロマンスカー」といっても過言ではないでしょう。

具体的に言えば、3000形ロマンスカー「SE」車は1957年(昭和32年)デビューの1992年(平成4年)引退(営業運転としては前年度に引退)ですから正味35年間です。ちなみにこの画像は、営業運転としては最終日になった1991年(平成3年)3月15日に松田連絡線にて撮影した下り「あさぎり7号」です。

その次の3100形ロマンスカー「NSE」車は1963年(昭和38年)デビューの1999年(平成11年)引退ですから正味36年。小田急ロマンスカーとしての黄金時代を作り上げた立役者でありました。

この7000形「LSE」車は1980年(昭和55年)のデビューから2018年(平成30年)で正味38年でした。これは小田急ロマンスカーの歴史の中で、一番の長寿車両ということになります。ちなみに小田急ロマンスカーの中で最短命だったのは、1955年(昭和30年)にデビューし、1959年(昭和34年)に特急列車としての一線を退いた2300形ロマンスカーです。

戦後すぐの1949年(昭和24年)にデビューした1910形から1700形、2300形、そして3000形ロマンスカー「SE」車と「小田急ロマンスカー」の歴史は進んできましたが、その栄光の歴史の中で一番長い時代を走り抜いたのがこの7000形「LSE」車ではないでしょうか。

その栄光のランナーに改めてメッセージを贈りたいと思います。

38年間の活躍、本当にお疲れ様でした。
そして、ありがとうございました!

小田急ロマンスカー「走る喫茶室」が限定で復活!


新宿から箱根や江の島、御殿場へと走っている小田急ロマンスカー。1949年(昭和24年)の1910形ロマンスカーデビューから、はや68年。

特に今年2017年は、小田急ロマンスカーを代表する名車・3000形SE(Super Express)車がデビューして60周年、ということでこの7月に様々なイベントが行われました。

その中で7月6日と7日、箱根特急の一部列車で昔懐かしい「走る喫茶室」の営業が再開され、ロマンスカーアテンダントさんが当時の制服で乗務し、さらに当時の人気メニューも販売、という嬉しい内容!

さっそく、箱根湯本駅から新宿駅まで小田急ロマンスカーの旅を楽しんできました。

箱根湯本駅に勢ぞろいしたロマンスカーアテンダントさんです。
 


こちらは、当時「走る喫茶室」の営業を担当していた日東紅茶、森永エンゼルの制服を着たアテンダントさんです。左側の紺色の制服が日東紅茶、右側の白い制服が森永エンゼルの制服です。

小田急ロマンスカー「走る喫茶室」の歴史は古く、1949年(昭和24年)の1910形ロマンスカーデビューの際、中間車サハ1960形の車内に喫茶カウンターを設け、日東紅茶による紅茶のシートサービスを始めたのが最初です。当時は電熱コンロなんて言うものはありませんでしたから、紅茶を沸かすためのお湯は、何と練炭コンロを使用していたといいます。

その後、1951年(昭和26年)デビューの1700形ロマンスカー、1955年(昭和30年)デビューの2300形ロマンスカーにも喫茶カウンターが設けられ、小田急ロマンスカーと言えば「走る喫茶室」とまで言われるようになりました。

1963年(昭和38年)の3100形ロマンスカーNSE(New Super Express)車デビューの時から森永エンゼルも加わり、2社体制で喫茶営業が行われてきました。

しかし、運転形態の見直しや旅客ニーズの変化から車内販売営業の形態も変わり、1993年(平成5年)には日東紅茶が、1995年(平成7年)には森永エンゼルが撤退し、シートサービスも姿を消しました。

2005年(平成17年)にデビューした50000形ロマンスカーVSE(Vault Super Express)車では、久しぶりにシートサービスが再開されましたが、これも合理化のためワゴン販売形態になってしまいました。

今回は、3000形SE(Super Express)車がデビューして60周年ということで、「走る喫茶室」のシートサービスが復活!果たして、どんな内容なのでしょうか。


その限定メニューは、森永エンゼル担当便で人気のあった「森永プリンとアイスココア」でした!800円で、ココアのグラスは記念に持ち帰ることが出来ました。森永プリンは、町中のコンビニで売っているものと同じですが、ロマンスカーの展望席で食べると、味わいもひとしおでした。ココアも、キンキンに氷が入って冷え冷え。夏に相応しい味でした。

惜しむらくは、日東紅茶担当便で人気のあった「クールケーキ(アイスクリームをカステラで巻いたロールケーキ」がなかったことでしょうか。この「クールケーキ」と月替わりのフルーツティーが、日東紅茶担当便での何よりもの楽しみだっただけに、これも是非復活してほしかったな!

町中の喫茶店とはまたひとあじ違った雰囲気で、展望席でのティータイムを楽しみ、新宿駅到着です。


新宿駅での50000形VSE車とアテンダントさんです。やはり小田急ロマンスカーと言えば、「走る喫茶室」のシートサービス。また、何かの機会で復活してもらいたいものです。