【バスの旅】春は雪の壁、秋は紅葉の中を行く立山高原バス!



皆様、こんばんは。「てつきち」です。前回お知らせしました様に、このページは基本、毎週月曜日に更新していきたいと思います。尚、取り上げたい記事が多い場合は臨時便を「増発」という形でお届けしていきます。

今回の話題は、先日行ってきた「立山黒部アルペンルート」の中から、立山高原バスの話題をお届けいたします。

富山地方鉄道の立山駅からケーブルカーに乗り、美女平駅へ7分の旅。ここから室堂までは、立山高原バスの旅になります。美女平駅前には、多くのバスがスタンバイして観光客や登山者を待ち受けていました。

室堂行きの立山高原バスです。山岳路線を走るため、立席での乗車は出来ません。また、途中の弥陀ヶ原などに停まる定期便の他、多客時には美女平駅と室堂バスターミナルをノンストップで結ぶ直行便が臨時で運転されることもあります。バスの種類としては日野「セレガ」やいすゞ「ガーラ」が多く、全て環境に優しいハイブリッド車になっているのが特徴です。

発車するとすぐ、ビデオによる観光案内放送が流れます。以前は車掌さんが乗務して沿線案内を行っていましたが、現在はワンマンバスのためビデオでの案内となっています。この道路は乗鞍岳同様、路線バスと許可車両以外は通行できない道路なので、スイスイとバスは走っていきます。秋になると、野生のサルが道路に出て餌をおねだりする光景も見る事が出来ます。

日本一の名瀑・称名滝が見えるところで、バスは一時停止してくれます。これは粋なサービスですね!この画像は昨年の秋に行った時の画像ですが、春の雪解けの時期に行きますと水量もこれより豊かに見えます。

秋に乗った時は弥陀ヶ原湿原を歩いてみたかったので、「弥陀ヶ原」バス停で途中下車。降りる時はバスの待合所で、次の乗車予定のバスを予約する必要があります。これを行わないと、バスは通過してしまうのでご注意ください。

昨年10月に訪れた時の弥陀ヶ原湿原です。種類は分かりませんが、赤い葉っぱが色づいており、格好のシャッターチャンスでした。

少し霧が出ていましたが、自然の中を歩くのは気持ちが良いものですね。都会の疲れや悩みが飛んで行ってしまうかのようです。

「ガキの田」と呼ばれる部分です。その名前は立山信仰からあり、地獄に落ちた餓鬼が飢えを凌ぐため耕した田んぼだから、と言われています。

それでは、「弥陀ヶ原」バス停から再びバスの旅を楽しむ事にしましょう。ここからは「平成最後の日」である今年4月30日に行った時のレポートとなります。

室堂に近くなるにつれて、雪の積雪量が多くなってきました。ここが「立山黒部アルペンルート」の春のハイライト部分である「雪の大谷」です。ここではバスも徐行して走ってくれて、乗客の皆様は車内からその雪の壁を撮影していました。私も今回、この「雪の大谷」見たさにこの室堂を訪れたのです!

室堂バスターミナルでバスを下車し、「雪の大谷」を歩いてみることにしましょう!

室堂側から見ると、左側がバス道路、右側が遊歩道として除雪されています。最近ではインバウンド旅行者も多く、中国や台湾から来た人たちはその雪の多さにびっくりし、何枚も写真を撮っていた程でした。外国人は、その風景が気に入りますとすぐInstagramやFacebookなどのSNSに上げて宣伝してくれますので、世界的な知名度アップになっているかもしれませんね。

路線バスがやってきました。富山地方鉄道、とあることから富山市内からの直行バスみたいですね。バスの高さと比較してみますと、この雪の壁の高さが如何に高いかお分かりですよね!ちなみに最高地点で、何と16メートルもありました。

「端午の節句」も近いということで、雪の壁には鯉のぼりも掲げられていました。

この「雪の大谷」ウォークは、行き(下り)が15分、帰り(上り)20分だそうです。私が行った時は、雪の中を進む期間限定のパノラマロード「ZEKKEI」がありました。降り積もる雪を踏みながら、遥かに聳える立山連峰の山々を眺めることが出来る、滅多に出来ない経験です。

雪の中にある「日本最高所の本格派リゾートホテル」ホテル立山です。ここで冷えた身体を熱いコーヒーで、という事でコーヒーショップ「りんどう」にやってきました。

ホテル立山内にあるコーヒーショップ「りんどう」です。

店内は登山者や観光客で一杯でした。その多くの方がオーダーしている人気メニューが、このお店にはあるのです!

そのメニューとは、立山名物「ダムシフォンケーキ」!ものすごくでっかいシフォンケーキでダムを現し、たっぷりのホイップクリームでダム湖の放水を、ほろ苦いキャラメルソースでダム湖を表現しています。コーヒー付きで1,400円。小食の人なら、お昼御飯いらないや、と思えるほどです。

電鉄富山駅と室堂間の往復を計画している皆様に情報です。特に4月中旬の開業日から雪の融ける6月中旬ごろまでは、電鉄富山駅と室堂駅間を結ぶチケットは、朝一番で買いましょう。何故ならこの方面のチケットは、チケット購入の際に立山ケーブルカーの乗車時間が指定されるため、あまり遅い出発だとスケジュールが立てられなかったり、午前中に「富山~室堂間の往復チケットは完売しました」という時もありますので、ご注意ください。

それでは今度は、どこの乗り物ネタになるでしょうか?次回もどうぞお楽しみに!

【惜別】さようなら関電トロリーバス


皆様、おはようございます。さて本日は、乗り物の話題から一つ。富山県の立山駅から、長野県側の信濃大町駅までを結ぶ山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」。その中で、黒部ダムと長野県側の扇沢駅との間には、全国でも珍しいトロリーバスが走っていました。

しかしこのトロリーバス、来年から最新鋭の電気バスに置き換えられることになったので、この「立山黒部アルペンルート」の本年度の営業最終日となった11月30日をもって廃止される事になりました。

今日は、10月に「立山黒部アルペンルート」を訪れた際に撮影してきた画像から、この「関電トロリーバス」の話題をお送りしたいと思います。

立山駅を早朝に出発して、大観峰の紅葉や黒部ダムの大放水に感激して旅を続けてきました。黒部ダム駅からは、いよいよ今回の「立山黒部アルペンルート」の最大の楽しみと言っても良い「関電トロリーバス」の旅です。

時間になり、改札口には三々五々乗客が集まってきました。(今日のトップ画像です)廃止が近い事もあって、各旅行会社でもこの「関電トロリーバス」乗車を絡めたアルペンルートのツアーを組んでいるらしく、このラッシュなのだそうです。

こちらがトロリーバスの走る「関電トンネル」内です。富山県と長野県の県境を貫いており、全長5.4kmの長さです。

こちらがそのトロリーバスです。現在の車輌で三代目なのだそうです。見た目はバスですが、動力は架線からトロリーを介して電気で走っているため、電車の部類になります。そのため、このトロリーバスの正式名称は「無軌条電車」と言います。

トロリーバスの側面に描かれたサボ風のイラストです。

英文で書かれた、このトロリーバスのイラストです。来年からの電気バスをよろしく!という内容でした。

発車を待つ、トロリーバスの車内です。車内放送でも「この列車は・・・・」と、電車の扱いでこのトロリーバスが扱われていました。

やがて定刻になり、「関電トロリーバス」は静かに黒部ダム駅を発車しました。

この「関電トロリーバス」が登場したのが1964年(昭和39年)8月1日のことで、黒部ダム工事にあたって掘られたトンネル等を活用した観光ルート「立山黒部アルペンルート」の一環として登場しました。何故、トロリーバス(無軌条電車)になったのかと言いますと、この長い関電トンネルの場合、普通のディーゼルエンジンのバスだと排気ガスがこもってしまい、環境破壊や健康面の悪化に繋がるから、という理由で採用されたと言います。

このトロリーバス(無軌条電車)は当時、東京、川崎、横浜、名古屋、京都、大阪で走っており、大都市でも近代的な交通機関として活躍していました。しかし、ほぼ同時に路面電車が廃止になったことや、変電所等の設備投資などでコストがかかることから、1972年(昭和47年)の横浜市を最後に、都市部のトロリーバスは全て廃止されました。そのため、この扇沢~黒部ダム間が「日本で唯一残るトロリーバス」として知られるようになりました。

その後、1997年(平成9年)に、従来のバスで運行していた室堂~大観峰間のトンネルバスが、環境への配慮、ということでトロリーバスに変更となりました。そのため「立山黒部アルペンルート」では、日本でも貴重なトロリーバスに乗れるルートとして、注目を浴びました。

途中のトンネル内で列車交換(上りと下りの行き違い)を行い、約16分で長野県側の扇沢駅に到着しました。

扇沢駅の駅名標です。トロリーバスが到着すると、あちこちで記念撮影をする人がいました。

扇沢駅に到着した「関電トロリーバス」です。前から撮ってみると、本当に電車というよりバスにしか見えないスタイルです。

今度は、後部から撮影してみました。バスの後部に、2本のトロリーを支える部分があるのにお気づきかと思われます。この様に終点は「行き止まり式」ではなく、テニスのラケットの様な「ループ式」になっているのが特徴です。これも運転台が片側にしかないトロリーバス(無軌条電車)ならではの光景と言えましょうか。

先日11月30日のTVニュースでも大きく取り上げられました、この「関電トロリーバス」引退の話題。最終便には整理券が発行されて、目立った混乱も無かったようです。これでトロリーバス(無軌条電車)は、日本国内では室堂~大観峰間のみの運行となりました。

この「立山黒部アルペンルート」のお話はまた、小出しに出していきたいと思いますので、どうぞお楽しみに。